フルアーマーユニコーンガンダム最終決戦仕様
武装
ビーム・マグナム
本機の主力武装。「マグナム弾」と呼ばれる専用Eパック(エネルギーパック)を最大5基連結し、1射で1基分のエネルギーすべてを使い切る代わりに通常のビーム・ライフルの4倍、メガ・バズーカ・ランチャーと同等の威力[39]を持つビームを発射する。ビームの軌道周囲にはビーム・サーベルと同質の紫電が散っており、これをかすめただけでもMSを撃墜する威力がある。特にモビルアーマーや戦艦などの大型目標に対しては効果的。ただし、Eパックの携行数はマグナム本体に5発、腰部後方のアーマー左右に各5発ずつの予備を含めても、最大で携行できるのは15発分。そのため継戦能力が低く、また、高威力がゆえに取り回しが悪い。そのため周囲への被害が配慮される局面においては、しばしば後述のビーム・ガトリングガンを使用している。銃本体は、非使用時にバックパックや腕部ラッチに固定して携行する。
その射撃の際の反動も相当のもので、アニメ版ではリディ・マーセナスのデルタプラスが1号機から奪い取って使用した際、その射撃の反動に耐え切れず、右腕が動作不良を起こす描写がある。
ビーム・サーベル
バックパックに2基と左右の前腕部ホルダーに1基ずつ、計4基を装備する。いずれも通常時は基部で折りたたまれ収納されているが、必要に応じてグリップが180度展開する。背部サーベルはデストロイモード時に展開され、額のアンテナと同様に本機のシルエットを「ガンダム」らしく変化させる。両腕のサーベルは、デストロイモード時のみホルダーに固定したまま発生器を前方に180度回転させることで、ジム・スナイパーカスタムのボックスタイプ・ビーム・サーベル・ユニットのように、マニピュレータでマウントせずに使用することができる。この状態を「ビーム・トンファー」と呼ぶ。
作中では、パイロットの感情が高ぶった場面において、出力の限界値を超えてビーム刃部分が膨脹・巨大化する現象が見られた。アニメ版の大気圏突入中のシナンジュ戦では、ビーム刃が通常時より強化された状態で、機体の大きさを優に越えるコロニーの巨大な残骸を一刀両断している。小説版でのシナンジュとの最終決戦では、バナージが「亡霊は暗黒に帰れ!」と断じながら、最大出力を超える巨大なビーム刃を展開したユニコーンの両腕のビーム・トンファーで、シナンジュの機体を貫き決着を付けた。この時のビーム刃は数百メートルにも至り、最終的にサーベルのグリップ基部が溶解・爆散してしまうほどであった。
ハイパー・バズーカ
280mm大口径対艦攻撃用無反動ロケット発射システム。連邦系MSとしては標準的な実体弾火器。非使用時は砲身を短縮した状態でバックパック中央部に固定される。発射後に時間差で炸裂し、周囲にベアリング弾を撒き散らす特殊弾も使用可能。砲身にはオプション装備用のレールマウントが備えられ、同じアナハイム規格のグレネード・ランチャーやミサイル・ランチャーを追加装備できる。ビーム・マグナム用Eパック同様、弾頭の予備マガジンを腰部後方のアーマーにマウント可能。
60ミリバルカン砲
多くの連邦系MSの頭部に内蔵される小型機関砲。制式名称は「TOTOカニンガム ASG64-CIS 60mm近接防御機関砲」。5発に1発の割合で曳光弾が仕込まれており、発砲中の射線修正が可能。
小説版のシナンジュとの初戦で使用されるが(チェック漏れに気付かず、小説の連載が開始してしまったため)初期の設定画には描かれていなかった。その後の設定画稿から新たに描き足されており、小説の挿絵でも描かれるようになる。その後年に製作されたアニメ版では最初から描かれている。
シールド
4枚の花弁状のサイコフレームパーツが「X」字型に展開し、中心部に対ビーム用のIフィールド発生装置が露出する。基本的にデストロイモード時に展開するが、ユニコーンモードのままでもIフィールドバリアとして機能する。Iフィールドはパイロットが操作しなくても自動で展開され、戦艦クラスのビームでも跳ね返すことができる[42]。また、一般的にIフィールドではビーム・サーベルを完全には防ぐことは出来ないとされているが、このシールドが展開するIフィールドは、垂直に突き立てられたバンシィ・ノルンのビーム・サーベルすらをも遮断している描写がある。
終盤ではバーニアなどの推進器が付いていないにも拘わらず、サイコフレームによって発生した物理的エネルギーで単独浮遊し、ユニコーンのインテンション・オートマチック・システムを介することで、ファンネルのように遠隔操作して用いた。シールド先端部による打突攻撃と、裏側に装備された下記のビーム・ガトリングガンを用いたオールレンジ攻撃を行える他、この状態になってからのシールドは、ネオ・ジオングのハイメガ粒子砲を受け止め、ミサイルの直撃を受けても傷ついておらず、アニメ版の最終局面でネオ・ジオングが発生させた「サイコシャード」によって、裏面に装備されたビーム・ガトリングガン2挺を破壊されても機能に支障を来たしていない。これがサイコフレームの力によるものか、元々のシールドのスペックなのかは不明。この遠隔操作状態はプラモデルや関連書籍などでは「シールド・ファンネル」と呼称される。
アニメ版ではサイコフレームパーツが「X」字型から左右一枚ずつ閉じた「/」型の状態へと変形した上で、三枚一組に連結し風車のような形状となってサイコ・フィールド・バリアを発生させる事ができるようになる。また、ネオ・ジオング(シナンジュ)のモニターでも「FUNNEL」と識別されているのが確認できる。
ビーム・ガトリングガン
本来はクシャトリヤ用に新造された4銃身式の大型ビーム機関砲。パラオからの脱出時に1挺使用された(なお、アニメ版の初使用時にはデバイスドライバのインストールが完了するまで発砲できない描写がある)。アニメ版でパラオ脱出時に使用した際は、遭遇したドライセン(「袖付き」仕様)を一方的に撃破する威力を見せた。地上編で本機がクシャトリヤの母艦であるガランシェールに収容されて以降、ダカールの戦闘時から左腕シールドの内側に2挺を固定装備されている。
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